エネルギーが要る

ある日のレッスンの出来事。

 
 

小学生の男の子。

 
 

彼の中で私の存在は、”バイオリンの先生”だけど
2歳半(?)3歳(?)の時からウチに通っているから、
“お兄さん以上”、”お父さん以下”の存在なのかもしれない。

 
 

本人に聞いた訳ではないので、分からないのだけど。(^^;)

 

私の方は、高校生ぐらいの子供が居ても全然おかしくない年齢だしね。^^;

 

実は、その彼を先日のレッスンで泣かしてしまった。

 
 

昨年の春、いやそれより少し前かなぁ~。
レッスン中でも、私にタメ口を叩いていた。
私は「先生はお友達じゃないよ、学校の先生にもそんな言い方してるの?」
と聞くと、彼は「そうよ~」って涼しい顔をして答えた。

 
 

もっときちんと注意しないといけないなぁ~。
どのタイミングで注意(厳しく!?)するか…。
考え、思い、その子がレッスンに来る度に悩んでいた。

 
 

ぃや、悩むというより、チーターが獲物を狙うかのように、
チャンスを待って、、、という方が良いのかもしれない。

 

「歴史はその時動いた」
ではないけど、チャンスは刻々と近づいてきた。

 
 

昨年の秋のコンクールで上位に入賞し、本人は大変喜んでいた。
当然、私も嬉しかったが、心の奥では複雑な心境だった。

 
 

そして年が明けて、1月が過ぎて、先日のレッスン。
相変わらず、タメ口を叩き、話を聞こうとしない。
注意すれば屁理屈を言う。
当然、私もその都度、注意はしていたのだけど。

 
 

新しい、課題を出した。
調号はフラット3つ。
初見でゆっくり弾かせてみた。
今の彼なら問題なく弾くことが出来るレベルの練習曲だった。

 
 

フラットを事如く落としていく彼…。
私は、「ストップ!止めて!」
と言っても、彼は演奏を止めない。

 

私は、弓を持つ彼の右手を、押さえつけて強制的に止めた。

 

 
 

そして鉛筆で楽譜を指し「ねぇ~?これ調号付いているよね?」
彼は「うん、でも忘れるんじゃけん、、、」
私「じゃぁさ、先生が、止めて!って言った時に、何故、止めないの?
昨年のコンクールで良い賞が取れたからと思って、天狗になるんじゃないよ!!!」

 
 

彼(そっぽを向いて)、、、号泣。

 
 

私「先生の顔を見なさい!!!」(怒)

 
 

うつむいて身体を私の方へ向ける彼。(^^;

 
 

レッスンが終わって、お母さんが迎えにいらっしゃいましたが、彼はお母さんの顔を見る事もなく(笑)、そそくさと車に乗り込んで行きました。

 
 

私は、お母さんに事の経緯を説明。
お母さんは平身低頭(T_T)

 
 

子供って、だんだん親の言うことなんて聞かなくなりますよね~
(私もそうだったような記憶が…今でも!?笑)

 
 

このレッスンの後、近所のマクドナルドで食べたマックフルーリー オレンジショコラが美味しかったこと!(笑)

 
 

レッスンで、こんなに怒ったのって初めてです。
怒るってエネルギー要りますね。

 

彼の名誉の為にも言っておきますが、それから1週間後のレッスンで、演奏も態度も全然見間違える程、しっかりしていました。^^

 
 

これからも更なる成長を望みます。^^
私も頑張らないとなー。